まあいいけどさ
2月頭の一番さんは・・・・。久しぶりに登場、遊魚船ニライカナイ船長O氏。
ターボぶら下げて朝からやって来ました。タービンオーバーホールしろと仰る。
めんどくさ・・・・。
オイルパイプに亀裂が入り、タービンにオイルが回って無かった時間があったとのこと。ターボにとっては過失致死的なおおごとですね・・・。
ブリブリとO船長に出来る限りの悪態を吐きながら、工場奥の作業台でオーバーホール。
悪態ついでに、オイルのお話。
オイルだ、潤滑だ、と言いますが、どこをどーやって潤滑しているか・・・。
エンジン構成部品はほぼ金属製です。動力を生み出しているところは、金属部品と金属部品が組み合わさって動いています。
だから、オイルで潤滑してるんでしょ。
その通り。
その潤滑している部分の狭さが問題。
たとえばの話、金属同士を1センチ離して、お互いを何回動かしたところで、金属同士は焼き付いてくっついたりしません。当たり前。1センチも隙間があるんだもの。
ほいじゃあ、金属同士を0.05ミリ離してお互いを動かすと・・・・。
これも焼き付いたりくっついたりしません。0.05ミリでも隙間は隙間。隙間があるから動くのね。そして、ほとんど0に近い隙間を保てるからスムーズにクルクル回せる訳です。1センチも隙間あったらガッチャンゴットンとお話になりません。
オイルが潤滑するポイントはココ。この0.05ミリの隙間に入り込んで金属同士の接触を防いでいます。エンジンに4リッター~5リッター入るオイルも、主に仕事をしているのは運悪く、この0.××ミリの隙間に入ったオイルです。この髪の毛一本分くらいの隙間でオイルとして勝負しているんですね。
オイルが切れたら、そんな隙間は一気に無くなって金属同士が当たり始めるので、そりゃもう大事。アイドリングで600回転なら、ピストンなら1分間に1200回、そこから下の部品も1分間に600回金属同士をゴリゴリさせるわけ・・・。
オイル交換したくなりました?
タービンなんかちょっと回転上げると1分間に10万回転位は軽く回るので、オイルが切れたら、金属同士を1分間に10万回擦り合わせる事に・・・・。
やっぱりオイル交換したくなりました?
と、オイルの長い話の後、夕方にはニライカナイ丸復旧。明日もお客さん乗せるとの事で、大急ぎでの復旧作業。
O船長、何度も言うけどね、うちはね板金塗装屋さんなんだよ。
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本日は誠にありがとうございました。
今度、おいしいのごちそうします <(_ _)>
ところでnapさんて板金屋さんだったのですか?
本日、初めて知りました。
今度はプロペラ持って行こうと思っていたのですがメイワクでなければ構わないでしょうか?
投稿: Oバラシ | 2010年2月 2日 (火) 01時02分
(笑)
いろんなお客さまが、
ご来店なさるんですね(笑)
投稿: Vanilla | 2010年2月 2日 (火) 01時46分